恍惚美術館

美しい世界の向こう側を覗きたい

極彩色の夢に溺れる

銘仙の展覧会に行こうか迷っていたら、銘仙柄のような本を見つけた

ピュア、ガーリー、シックネスetcと、 テーマが設けられていて、それぞれのテーマに見合う色や柄の着物の写真(というより布のアップ)とちょこちょこっとコラム的文章が載っている本

ほぼ全てのページに写真があるから見応えある

それも色彩豊かで華やか

白地でも柄は色とりどりだから全ページカラフル

古い着物って色使いが結構派手だし、大胆な柄の入れ方するんだよね

今の方が大人しい

若い子向けの着物ブランドや成人式の振袖なんかは赤とか緑のようなはっきりした色も使うけれど、柄は昔の着物に比べれば落ち着いている気がする。

 

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この本の『ミステリアス』の項目に出てくる紫色の着物群は凄い

凄いというより凄みがある。

並大抵の人間には着こなせない

粋筋の女のような、着る方にも気迫や強さがないと着物に着られてしまう

ただ、柄は可愛らしいものが多いから、案外初そうな子がきてもいけるかもしれない

そう見せかけて実はね的な

 

…ギャップ萌え?(いや、なんか違う)

 

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まぁ着てみたい柄は沢山あったけれど、如何せんアンティーク着物は小さめな物が多くて難しい。

昔の人は小柄な人が多かったから、大正から昭和初期くらいの物だと、着るとつんつるてんになっちゃう

お直しに出すって言ってもなぁと思って結局手が出せない笑

 

何にせよ、この本は色!色!色!っていう感じで、夢のような極彩色の世界に引き摺り込まれて溺れる快楽を味わったのさっ;-)