悲しいことが続いてブログ書く気にならなかったけど、ちょっと落ち着いてきたからまたなんか書こう
2月はどうかお手柔らかに
悲しいことが続いてブログ書く気にならなかったけど、ちょっと落ち着いてきたからまたなんか書こう
2月はどうかお手柔らかに
映画ももう滅多に見なくて、見ても古い映画かデザイナーのドキュメンタリーばっかりなんだけど、今年唯一映画館に観に行った作品が、表題の『書かれた顔』
これもドキュメンタリーというかインタビュー映画で、坂東玉三郎や杉村春子等の女を演じるプロに『女を演じるとは』と、いうテーマでインタビューするというもの
来場者プレゼントで仏版ポスターをくれるっていうから、公開始まってからだいぶ経っていたけれど行ったらもらえた笑
30年近く前の作品だけど、古さがない
玉三郎丈の私服姿は、あの時代のファッションだなぁって少し思ったけれど、お話していたことは一貫していて、今でもインタビューや講演会で度々話題に上がる
言いたいことはない、歌舞伎を観ている間は現実を忘れてほしい
ただそれだけ
私は絵を描くけれど、言いたいことがない
一切ない
ただ描きたいと思ったから、描いているだけ
でも、それだと公募展とかはもうダメなのね
自分で作品のコンセプトだなんだって解説するのが条件だから
でもさ、言葉にならないものを表現するから視覚芸術に頼っているのに、何言ってんだ?っていつも思ってた
まぁそうでもしないと優劣つけられないのかもしれないけれど
だから玉三郎丈の想いを知って、自分もこのままでいいんだなって思えた
この映画だと女を演じることに的を絞っているけれど、本質的にはどんな役にも当てはまると思う
演技や舞踊だけでなく、表現するということ全般に通じるものがある
だから、全ての表現者に観てほしい
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舞踏は全然詳しくないから大野一雄が踊っている姿は初めて観たけれど、なんだろう発光する身体って感じ
もちろん照明の効果なんかもあるけれど、身体の内側から青白い光を放っているような…
孤高ともなんか違う、やさしさを感じたから
冷たくはない、むしろ温かい
寒色なのに温かみを感じる
惹きつけられる
世界に認められた人ってその人の魂が表現しているってちゃんと伝わる
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この作品のタイトルは『書かれた顔』だけど、『描かれた顔』ではないっていうコメントをインスタか何かで見た
確かにそこは疑問
原題も“Written Face“だから『書かれた〜』は合っているけれど、言葉でってことなのかなぁ
パンフレット買わなかったから解説も読んでいないけれど、気になる
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とにかく良作だったけれど、はたしてDVDは発売されるのか…?
出してほしい!
明けましておめでとうございます!
昨年末からはてなブログを初めて細々と書いてきましたが、気がついたら10記事投稿していました:-)
あんまりネタないからすぐ更新止まるだろうと踏んでいたのが、意外と書きたいものが出てきたし、何より書くのが楽しい!
今年は語彙を増やしてもっと味があって美しい文章を書けるようにしたいです
こんな世界の片隅でひっそり更新している当ブログを見つけて読んでくださった方、スター?を送ってくださった方ありがとうございます
はてなブログを使い方を未だに全然理解していないのですが、また読んでいただけたら幸いです
皆様にとって素晴らしい一年になりますように♡
(ってかスターって何?いいね的なもの?よくわかってない…笑)
もうあまり本を読まないけれど、今年読んだ中で一番良かったのは、エドモンド・ハミルトンの『フェッセンデンの宇宙』
セーラームーンに登場する天王はるか様が子どもの頃にお読みになったとのこと(セーラースターズ第2話のはず)、これは読まねばと思って読んだらすごく面白かった!
短編集で、文庫よりシリーズ奇想全集の方が収録話数が多いんだけど、こちらも絶版になっているからまた新しく出してほしい(Amazon等で買えますが)
あんまり書くとネタバレになるからやめておくけれど、フェッセンデンの宇宙みたいにこの宇宙って誰かの掌の上で転がされているんじゃないかなってたまに思う
こう書くと孫悟空みたいだけど
マトリックスもある意味そんな感じよね
自分の預かり知らぬところで実は誰かにコントロールされているような
学術的な宇宙論は全然知らないし、自分が生きている間に解明されるとも思わないけれど、なぜこの宇宙が存在しているのか、本当の一番最初の始まりはなんだったのかっていうのは知りたい
多分最終的には神的な存在を持ち出さないと説明がつかないんじゃないかとも思うけれど
自分やこの世界(宇宙)の存在そのものを疑いそう
なんかこの本を読んでいてそんなことをチラッと考えた
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火星に行った話みたいなゴリゴリのSFもあるし、追放者みたいな幻想文学的な作品もあったり結構バラエティに富んでる
それが緩急つけるというか読みやすさに繋がっていると思う
もうサックサク進んであっという間に読み終わっちゃったし、いかにもSFな作品が苦手な人でも楽しめるんじゃないかな
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風の子供が好きなら『蜜蜂職人』、翼を持つ男が好きなら『肩甲骨は翼のなごり』も気にいると思う
系統が近いから
あとインターステラーとか好きな人も楽しめると思う
色んな人に読んでほしいなぁ
楽しかったもの
早くページを捲りたいと思わせる本に久しぶりに出会った。
クリスマスイブにノリノリでNine Inch NailsのWishを聴きながら、京橋に桑原弘明のScopeを観に行ったのは私です
別にクリスマスだからって特に何かする訳ではないし
大体いつも仕事だったし
…まぁそんなものよ
ラス日で結構混んでいて、あぁ人気なんだなってなんか嬉しくなる
カップルもいてね
クリスマスデートにScopeを選ぶとはセンスがよろしい ;-)
そういう人達がスキ
朱に交わらない人達が
スパンはあまり広くないから、点数は新旧作品合わせて10点位かな
でも本当に観に行けてよかった
あれはいくら言葉で説明しても絶対に伝わらない、実際に体験してみないとあの唯一無二の面白さはわからないと思う
小箱に取り付けられたレンズを覗き込むと、その奥にひっそりと佇むかのように浮かび上がる世界
どこかノスタルジックな、ソフトフォーカスのような空間
室内だったり庭だったり宇宙や鉱物だったり
色んな空間が存在しているけれど、どこか共通するものを感じる
あとなぜこのタイトルをつけたのか作品を観ながら考えるのも良き
不思議なのは、どの作品もどこかで見たことがあるような気にさせる点
初めて見るのに
子どもの頃に遊んだPCゲームの雰囲気に似ているかも
もう名前も思い出せないんだけど
限定販売されていた作品集買ってみた
長野まゆみが文章を書いていて、挿絵の代わりにScopeが載っているの(ちなみにお二人のサイン入り)
まだ少ししか読んでいないけれど、あぁ自分はやっぱりこういう世界が好きなんだなって再確認する
そうすると自分が好きな人達もやっぱり似たような嗜好だったり感性の持ち主だって気がつく
類は友を呼ぶ的な
本当はもっと書きたいことがあるけれど、上手く言葉で表せられない
語彙が貧弱すぎるし、やっぱりScopeは体験してナンボだと思う
左足首のアンクレットを外せないのも、下戸なのにジントニックが好きなのも、香りに執着するのもみんな全部この本のせい↓
高校生の頃に読んで一度手放したけれど、結局買い直した
今も本棚にある
ああいう経験はしなかったけれど、思い出が詰まったアルバムみたいな感じがしてすごく愛おしい
なんだろう、空気感というより温度感をすごく感じる
気温じゃなくて体温
短編集で各話にそれぞれ主役の女の子がいて、みんな性格も容姿も違うけれど、1人の人間の色んな側面を見ているような感覚になるからかな
あの子達に共通しているのは『群ない』ところ
だからかな、全員を通して1人の人間のように感じるのは
みんな色々なことがあるけれど、やっぱり自分が思う通りにしている
爽やかさとは違うけれど、さらっとした感じ
でも冷めているのではなく、体の奥にほんのりと熱があるような
それと、主人公の彼女には名前がなくて、解説?にも傍観者であるって書いてあったけれど、そういう適度な距離感がドライ過ぎず、かと言ってウエット過ぎることもなく、この作品独特の温度を作り上げているのかもしれない
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カナの金の鎖はどちらの足首だったか忘れたから読み返したら、どちらとも書かれていなかった
手首に巻かれた金の鎖も読み返すまですっかり忘れていた
記憶とはかくも曖昧なるものかな笑
手首に巻かれた金の鎖で思い出したけれど、この本を読んでカナの真似をしてブレスレットを纏って学校に通っていたの
カーディガンの裾を引っ張って手首が見えないようにして
金の鎖は持っていなかったから、その頃気に入っていたシルバーに深い深い海色の小さなクロスがついたブレスレットを手首に巻きつけていた
しばらくはそのブレスレットを身につけていたけれど、大学生の頃に安い金の鎖を買って、そうこうしている内に母からもうつけないからってお古の金の鎖をもらった
多分祖父母が買ってあげたんだと思うけれど
その頃にはこの本のことなんて忘れていて、たまにつけるだけになっていたけれど
そういうこと全部読み返して思い出した
ちっちゃなときめく思い出を放課後のほんの少しの時間の中に置き忘れてきたのかもしれない
やっぱりこの作品が愛おしい
銘仙の展覧会に行こうか迷っていたら、銘仙柄のような本を見つけた
ピュア、ガーリー、シックネスetcと、 テーマが設けられていて、それぞれのテーマに見合う色や柄の着物の写真(というより布のアップ)とちょこちょこっとコラム的文章が載っている本
ほぼ全てのページに写真があるから見応えある
それも色彩豊かで華やか
白地でも柄は色とりどりだから全ページカラフル
古い着物って色使いが結構派手だし、大胆な柄の入れ方するんだよね
今の方が大人しい
若い子向けの着物ブランドや成人式の振袖なんかは赤とか緑のようなはっきりした色も使うけれど、柄は昔の着物に比べれば落ち着いている気がする。
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この本の『ミステリアス』の項目に出てくる紫色の着物群は凄い
凄いというより凄みがある。
並大抵の人間には着こなせない
粋筋の女のような、着る方にも気迫や強さがないと着物に着られてしまう
ただ、柄は可愛らしいものが多いから、案外初そうな子がきてもいけるかもしれない
そう見せかけて実はね的な
…ギャップ萌え?(いや、なんか違う)
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まぁ着てみたい柄は沢山あったけれど、如何せんアンティーク着物は小さめな物が多くて難しい。
昔の人は小柄な人が多かったから、大正から昭和初期くらいの物だと、着るとつんつるてんになっちゃう
お直しに出すって言ってもなぁと思って結局手が出せない笑
何にせよ、この本は色!色!色!っていう感じで、夢のような極彩色の世界に引き摺り込まれて溺れる快楽を味わったのさっ;-)